種類
・青首(あおくび)大根 全国各地で栽培され、現在大根の主流品種で甘みが特徴
・聖護院(しょうごいん)大根 長円形の大根。伝統的な京野菜で、「千枚漬け」が有名。
・練馬(ねりま)大根 大型で根の長さが70cm。主にたくあん漬けなどの漬物にされます。
・桜島(さくらじま)大根世界最大の大根で大きなものは20kgを超えます「薩摩漬け」が有名。
・守口(もりぐち)大根 世界最長の大根で、長さが2m、根の太さは2cm程度、と非常に細長いのが特徴。
・源助(げんすけ)大根 金沢名物のだいこんずしが有名。
・ラディッシュ 直径2〜3cmの球形で、主に赤玉。別名二十日大根
・かいわれ 12〜14cmまで伸ばした大根の芽
加工品
・たくあん漬け
・各地の名産漬物
東京のべったら漬け/岐阜の守口漬け/京都の千枚漬け/京都の聖護院大根のぬか漬け/鹿児島の薩摩漬け
・干しだいこん
選び方
・葉つきがあればぜひ葉つきを選んで下さい。葉にも栄養がたくさんあります。
・葉に勢いがあり、美しい緑色のものを選びます。
・葉のつけ根の真ん中に大根の芽がありますが、それが茎になるまで伸びているのは育ちすぎで、おいしくありません。
・葉の茎を折ってみて、そこがスカスカだったら大根自体にもすが入っています。
・葉が切り落とされているときは、葉の折り口がみずみずしく新鮮なものを選びます。
・根の部分は白く、きめこまかく、張りと光沢のあるものが新鮮です。
・ひげ根やくぼみがなく、丸身が円形で、持ってみてずっしりと重みがあるものを選びます。
大根おろし
・甘い大根(だいこん)おろしの作り方
葉に近い方を使用し、大根を垂直に立て、ソフトタッチでまあるく円を描く様におろします。横向きにしたり、縦横方向が定まらないのもダメです。
・辛い大根(だいこん)おろしの作り方
先端部分を使用し(しかも夏場の方がより辛い)、おろし金に対して一直線におろします。力強くおろすことにより細胞がより細かく破壊され、辛み成分が活性化します。また、辛みはすぐに飛んでしまうので、早めにいただくことです。
栄養
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エネルギー |
カルシウム |
鉄 |
ビタミンA |
ビタミンC |
11歳男・女
栄養所要量 |
2150Kcal |
700mg |
10mg |
1500IU |
40mg |
生の大根(根) |
18Kcal |
30mg |
0.3mg |
なし |
15mg |
生の大根(葉) |
20Kcal |
210mg |
2.5mg |
1400IU |
70mg |
乾燥すずしろ(葉) |
261Kcal |
2625mg |
31.3mg |
17500IU |
200mg |
・その他の栄養
葉の部分
カロチン、食物繊維、カリウムが多い。
油を使うとカロチンの吸収がよくなる。
乾燥させるとカリウムがふえる。
根の部分
ビタミンCが多い。
生で食べるとビタミンCがたくさんとれる。
でんぷんの消化を助ける。
・大根の葉は緑黄色野菜、根は淡色野菜
・消化促進
・大腸がん予防や吹き出物予防
・血液をサラサラに
・殺菌作用
・消炎作用など
・せき、たんに
・冷え性、神経痛、腰痛、肩こり
・消化をよくする
・二日酔いに
・鼻づまり
・咳き止めに
・のどの痛みや咳きに
・打ち身、肩こり、筋肉疲労に
歴史・由来
・大根のルーツは諸説ありますが、原産地はヨーロッパ地中海沿岸から中央アジアといわれています。エジプトでは、4000年以上も前にピラミッド建設の人夫たちの食料だったそうです。
・日本へは稲作文化とともに中国から伝わり、有史以前から栽培が行われていたそうです。 日本での大根の最初の記録は「日本書紀」に「於朋花(おほね)」の名前で記されています。この言葉が大根(おおね)に転じ、さらに音読みとなって現在の「だいこん」の呼称となりました。
・栽培が盛んになったのは江戸時代に入ってからで、かなりに品種が改良されたほか、漬物や切り干しなどの加工が盛んになり、飢饉対策として栽培が奨励されました。
・大根は春の七草のひとつで「すずしろ」の別名で呼ばれています。「涼白(すずししろ)」の意味で「すずし」は小さい「しろ」は根が白いためという説、「すずな(=蕪)」の代わりに用いるので「すずなしろ」の意味からきたという説など、その語源には諸説あります。